当医院では「歯を抜かない矯正」を行なっています。
※問題のある親知らずは抜きます。
(1)子供の矯正(4才〜10歳対象年齢) 食事以外は常に装着します。
(2)成人の矯正(10歳〜成人対象年齢) 主に寝ている時に装着します。
(1)子供の矯正(4才〜10歳対象年齢) 食事以外は常に装着します。
■床矯正
これから顎発育の期待できる成長期にあるお子様(対象4歳〜)には、
極力抜歯はせず、上下顎各々14本の歯が本来並ぶはずの正しい大きさまで
取り外し可能な矯正装置によって顎を拡大させていきます。
またその歯並びになってしまった口腔の悪習癖や食習癖を改善させていくことを考えていきます。
「家の子、歯並びがちょっとおかしいんじゃないかしら?」
と、思っているのに「もう少し、様子をみようかな。」と先送りにしていませんか。
よくなる可能性がある故、様子をみるのなら良いのですが、
悪くなる一方である状態を様子をみるという言葉で先延ばしにすれば、
さらにひどくなることは間違いないのです。
※床矯正対象年齢 : 顔面骨の発育期
4歳からの開始年齢が好ましいです。
何故なら早ければ早いほど顎の発育もスムーズで、歯並びもより良く改善されるからです。
その意味では10歳がボーダーラインです。
歯並びだけの問題ではなく、顔の発育(骨格・筋肉・脳の発育、 咬合、鼻腔の広さ、表情筋の動き等)に
大きく影響してしまいます。また、脊髄の歪みにも影響を与えます。
しいては思春期には、コンプレックスをも生み出してしまいます。
まさしくお子さんの一生の顔を作ってしまう理由です。
(2)成人の矯正(10歳〜成人対象年齢) 主に寝ている時に装着します。
■成人矯正
当院でおこなう矯正は、歯を抜かず、就寝時などの一日8時間だけ装置をつける矯正治療(SH療法)です。
※条件はあります。
歯並びの悪さには、骨格や遺伝以外に原因があります。
その原因を取り除き、歯が本来並ぶべき位置に、自然に戻してあげる方法がSH療法です。
歯並びは、遺伝や食事時の「噛み方」などの習慣から、上顎や下顎が狭くなり、歯が並ぶスペースがなくなってしまうと、悪くなってしまいます。
この小さくなってしまった顎を適度に広げることで歯が本来並ぶスペースに戻り、噛み合わせが整います。
【対象年齢】
小学校高学年~成人
年齢制限はありません、何歳でも治療を始められます。
成人の歯列不正は、中高年期から発症する傾向があります。
SH療法で使用する装置は、歯列弓の拡大をしながら歯牙の排列を誘導していく、非抜歯矯正(=歯を抜かない矯正)です。
即ち非抜歯治療です。(歯を抜かない矯正)
【特徴】
可撤式(取り外しができる)矯正装置を使って治療をします。
寝ている間、自宅にいる間など、矯正装置を着けていることを誰にも知られずに歯並びを改善することができます。
【装着時間】
1日8時間
睡眠時間のみで8時間というのはなかなか難しいこともありますので、睡眠時間+自宅にいる時間で装着をしてください。
【治療のポイント】
装置を取り外している時間の過ごし方が重要です!
SH療法は、自然治癒力を重視した治療法です。
装置を外している間は、よく噛んで食べることを心がけてください。
これが口腔周囲の筋肉の強化に繋がります。
外した時点で後戻りしながら、無理の無い噛み合わせの状態を患者さん自身が作っていくことになります。
【メリット・デメリット】
矯正治療には、どの方法にもメリット・デメリットがあります。
【治療の流れ】
治療相談
歯並びや噛み合わせのお悩みをお聞かせください。
お話を伺った上でSH療法が適しているかを確認いたします。
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診査・診断
装置を作るためにレントゲン撮影、歯型採り、口腔内・顔貌写真を撮影します。
治療内容や費用、期間などをご説明します。
※お口の中の状態、骨格の状態によってはSH療法以外の治療方法をご提案する場合もございます
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治療開始
治療のご説明に同意をいただいた後、治療開始となります。
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装置の製作
診査・診断結果を基に、装置を作製します。
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装置完成・治療開始
約3週間後、完成した装置の装着方法のご説明、指導を行います。
装置の緩み、お口の中に痛みがないかなどをチェックします。
装置完成後の夜から、就寝時間を含めた1日8時間を目安に、毎日装置を装着しましょう。
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調整・メインテナンス
装着開始後、1~2ヶ月ごとにメインテナンスや装置の調整を行います。
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治療終了・保定
矯正終了後、後戻りを防ぐために保定装置を装着します。
※矯正完了までにかかる期間は、歯列不正の程度、装着時間、口の周囲の筋力などに左右されるため、個人差があります。
■歯列不正の問題点
顎骨の劣成長による狭窄歯列弓はいろいろな体の不定愁訴を引き起こします。
(顎関節症、アレルギー性鼻炎、鼻づまり、頭痛、肩こり、腰痛など)
また近年では顎を拡大することが脳卒中や心臓病などの合併症を未然に防ぐことも証明されています。
歯列不正は、歯周組織を悪化させ、重篤な歯周病をひきおこします。
この歯周病と、糖尿病・その他全身疾患(様々な合併症、腎症、網膜症、心筋梗塞など)との関連が明確になってきています。